世界大百科事典(旧版)内のプロペラ・レーシングの言及
【船体運動】より
…ωeは,波の角周波数をωとするとωe=ω-ω2/gUcosχと表され,深海の海洋波ではで定まるので,同じ波長λの波の中を航行する場合でも,船速U,船と波との出合角χにより船体運動の大きさは異なる。波浪中での船体運動が激しくなると,船体抵抗が著しく増加し船速が低下するほか,船の甲板上に海水が打ち込んだり,船底が空中に露出し船底が再び水中に没する際に波面が船底をたたくために大きな衝撃力が発生(スラミング現象)したり,プロペラが空中に露出し空転に近い状態(プロペラ・レーシング)になるなど,船の運航上,好ましくない状態となる。さらに,過大な運動のため,積荷の固縛が困難になり,場合によっては積荷の移動が起こり,船の復原性も悪化する。…
※「プロペラ・レーシング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」