世界大百科事典(旧版)内のヘビアス・コーパス・アクトの言及
【ヘビアス・コーパス】より
…裁判所が拘禁の理由を取り調べ,その結果にもとづいて適当な処分を行うため,被拘禁者の身柄を裁判所に提出すべきことを拘禁者に命ずるもの。とくに17世紀に,スチュアート朝の国王がみだりに人民を逮捕して審理を行わずに拘禁を続けた場合に,そのような君主大権の濫用に対する人身の自由保護のための救済手段として活用され,1679年の〈ヘビアス・コーパス・アクト(人身保護法)〉によって,この令状の順守が明確に義務づけられるようになった。この議会制定法は〈第二のマグナ・カルタ〉と呼ばれ,アメリカ合衆国でも連邦および州の立法の基礎とされた。…
※「ヘビアス・コーパス・アクト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」