ヘリウム3-ヘリウム4希釈冷却(読み)へりうむさんへりうむよんきしゃくれいきゃく

世界大百科事典(旧版)内のヘリウム3-ヘリウム4希釈冷却の言及

【極低温】より

… ひとたび低温の液体が作られると,次にはそれを減圧して気化熱を奪うことによってさらに低い温度が作れるが,温度が下がると蒸気圧は急速に低下し,蒸発速度が遅くなるために,もっとも沸点が低い物質であるヘリウム3の液体を減圧して得られる実用的な温度は約0.3Kに制約される。液化気体
[より低い温度を求めて]
 液体ヘリウムの減圧で得られる0.3Kよりも低い温度は,まったく別の原理に基づいた断熱消磁による冷却,ヘリウム3‐ヘリウム4希釈冷却,ポメランチュク冷却などによって実現される。 断熱消磁の方法は,物質の中の電子,あるいは原子核がもつ磁気モーメントを,一定の温度に保ちながら外部から強い磁場をかけて磁場の方向にそろえて磁化し,次に物質を外界と断熱してから磁場を減少させるというものである。…

※「ヘリウム3-ヘリウム4希釈冷却」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む