世界大百科事典(旧版)内のヘルムホルツのレゾネーターの言及
【音響設計】より
…すなわち,多孔質材料を剛壁に密着させたときには周波数が高いほど吸音率が大きくなり,材料背後に空気層を設ければ中・低音域まで吸音率を大きくすることができる。bに示すようなつぼ状の容器はヘルムホルツのレゾネーター(共鳴器)と呼ばれる。これは一種の共振系とみなすことができ,その共振周波数に近い周波数の音が容器の入口にあたると内部の空気が激しく振動(共鳴現象)する。…
【共鳴器】より
…この共鳴器では,空洞の中の空気はばね,孔の空気は質量に相当して,一つの共鳴(振)系が構成される。とくに音の入口となる孔に頸部をつけてつぼ状の容器としたものを,ヘルムホルツのレゾネーター(共鳴器)という。この共鳴器に,さらに耳に当てる小孔をあけて聞くと,共鳴振動数の音は,直接に聞く場合よりもはるかに大きく聞こえ,さらに外部の音がなくなっても,共鳴器の中ではある程度は音が持続する。…
※「ヘルムホルツのレゾネーター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」