世界大百科事典(旧版)内のヘロデ・アンティパスの言及
【ヨハネ[バプテスマの]】より
…洗礼のこのような一回性と終末論的意味づけは,当時のユダヤ教の周縁で広範に活動を展開した洗礼教団(クムラン教団はその一つ)にはみられない独特なものである。ガリラヤ領主ヘロデ・アンティパスHerod Antipasの違法な結婚を公然と断罪したため,マケルス(マカイルス)の砦に幽閉された後,斬首刑による最期を遂げた(《マルコによる福音書》6:14~29)。イエス自身このヨハネから洗礼を受けた(《マルコによる福音書》1:9)ほか,イエスの最初の弟子たちの中にも元来はヨハネの運動に加わっていた者がいた可能性がある(《ヨハネによる福音書》1:19~39)。…
※「ヘロデ・アンティパス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」