《ヘンリー・アダムズの教育》(読み)へんりーあだむずのきょういく

世界大百科事典(旧版)内の《ヘンリー・アダムズの教育》の言及

【アダムズ】より

…強度の公共倫理観をもつ名門に生まれ,科学的歴史家として機械文明に向かう歴史の趨勢(すうせい)を認識しながらも,人間の精神的・倫理的進歩がこれに伴わず,機械技術が人間の統御を超えて発達し,ついには文明の破滅をもたらすと考え,深刻な懐疑におちいった。知識人の愛読書となった《ヘンリー・アダムズの教育》(1907)はこのような現代文明への懐疑を示し,《モン・サン・ミシェルとシャルトル》(1904)は中世の理性と信仰の調和への憧れを語る。晩年には熱力学の理論を援用した文明没落の法則をすら構想した。…

※「《ヘンリー・アダムズの教育》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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