ヘンレの仮説(読み)へんれのかせつ

世界大百科事典(旧版)内のヘンレの仮説の言及

【コッホ】より

…この成果は大きな反響を呼び,80年,帝国衛生院の所員に推薦され,82年に結核菌を,翌83年にはエジプトでコレラ菌を発見,同定した。彼はこれらの研究によって,伝染病は特定の微生物が体内に侵入することによって発症するという,ヘンレの仮説を立証し,さらに純粋培養など細菌の培養法,標本の固定法や染色法,顕微鏡撮影法などのさまざまな細菌学の手法を創始するとともに,細菌の病原性確認のための条件を確立して,現在の細菌学の基礎をつくった。その条件とは,(1)特定の伝染病になった個体からは,特定の病原微生物が必ず発見され,(2)その病原微生物が分離,同定され,(3)それを純粋に培養したもので原病が再現できるとき,その病原微生物がその病気の原因であることが証明される,とするもので,これは〈コッホの三原則〉といわれる。…

※「ヘンレの仮説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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