世界大百科事典(旧版)内のベバリッジ原則の言及
【社会保障】より
…1970年代以降の経済成長の鈍化と人口高齢化の進行は,社会保障の将来に深刻な衝撃を与え,所得比例原則に立って進められてきた現行制度の再検討が重大な問題になってきた。こうしたなかでベバリッジ原則再評価の動きも現れ,また各国とも高齢化社会にふさわしい社会保障制度の再編成に真剣に取り組んでいる。
【社会保障の目標と体系】
社会保障は,貧困の原因になるリスクの発生によって個々人の経済生活が破綻(はたん)することのないように最低生活水準を保障し,あるいは生活安定のための所得の移転(給付)を行うことを目標としているが,同時に児童,障害者,高齢者,母子家庭などのように自由競争の社会で多くの社会的ハンディキャップを背負った人々が社会の正規のメンバーとして生活できるような社会的サービスを提供することも重要な目標になっている。…
※「ベバリッジ原則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」