世界大百科事典(旧版)内のベラ針の言及
【編物】より
…88年,イギリスの牧師リーWilliam Leeがヒゲ針を用いた靴下編機を発明し,翌年にはさらに1インチ20ゲージ(後述)のフルファッション(成型編)絹靴下編機に発展した。1775年にクランがトリコットの母体である経編(たてあみ)機を案出,1849年にはM.タウンゼンドが,今日でもメリヤス編機のほとんどを占めているベラ針を発明し,イギリスはメリヤス王国となった。1816年にはM.I.ブルネルによりフルファッションの円編機が作られたが,編機の動力化は19世紀後半になってからである。…
【メリヤス編機】より
…メリヤス(ニット)生地またはメリヤス製品を編む機械の総称で,普通は工業用の編機をさす。メリヤス編機は表に示すように,緯(よこ)編機と経(たて)編機とに大別される。緯編機は,編糸が針(メリヤス針)に対して直角の方向から供給され,緯方向に編目を編成していくもので,できた編目を順次経方向につづっていくので編糸の本数は少なくてすむ。これに対して経編機は,1本の編糸が経方向に連続して編目を編成していくもので,幅方向の編目の数だけ編糸の本数が必要となる。…
※「ベラ針」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」