世界大百科事典(旧版)内のベリトフの言及
【余計者】より
…彼はオネーギンと違って強い男で,才知が鋭く,感情が深く,意志が強く,行動力はあるが,そのはけ口を冒険に求め,自分の生命も他人の生命ももてあそぶ破滅型である。さらにゲルツェンのベリトフ(《誰の罪か》1840),ネクラーソフのアガーリン(《サーシャ》1856)がつづく。ベリトフは恋愛の自由を唱えながら,社会の因襲という壁のまえに身を退き,まわりの者みんなを不幸にしてしまう余計者の典型である。…
※「ベリトフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」