ベルトラン均衡(読み)べるとらんきんこう

世界大百科事典(旧版)内のベルトラン均衡の言及

【寡占】より


[戦略・予測とさまざまな結果]
 同質的な製品の市場で価格が戦略として使われた場合,もし自分が相手より低い価格をつけても相手は報復しないだろうという近視眼的な予測を各企業がとれば,各企業は相手より低い価格をつけて需要を奪いとろうとし,価格戦争が起こる。その結果成立する競争的な状態(ベルトラン均衡またはエッジワース均衡)は,資源配分上も望ましいものであろう。逆に相手の行動のうち,自分にとって最悪な行動を基準に予想をたてるなら,価格を下げたときの相手の報復を避けることが第1となり,価格の(下方)硬直性が発生する(たとえば屈折需要曲線の理論はその例である)。…

※「ベルトラン均衡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android