ベン・アシェル本(読み)べんあしゅるぼん

世界大百科事典(旧版)内のベン・アシェル本の言及

【聖書】より

…旧約聖書の本文はセム語の通例で子音字だけで書かれていたので,ヘブライ語が死語になってからは正しい読み方を示すくふうがなされ,6世紀ごろから10世紀にかけて,マソラ(伝承)学者によって母音を指示する字外音標つきの校訂本文が作成された。字外音標の方式は複雑に発達したが,その後に継承された〈マソラ本文〉はパレスティナのティベリアスを中心とする西方マソラ学派のものであり,中でもベン・アシェル家の作業による本文(〈ベン・アシェル本〉)が優位を占めた。その系統の完全な本文である〈レニングラード写本〉(1008)およびその4分の1が失われた〈アレッポ写本〉(930ころ)が最近の学問的校訂本の底本として使用されている。…

※「ベン・アシェル本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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