ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベーダーンガ」の意味・わかりやすい解説
ベーダーンガ
「ベーダ補助学」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
「ベーダ補助学」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…古来インドでは,上述のベーダ聖典に関する知識は,聖賢が神の啓示によって感得したものと考えてシュルティ(天啓文学)と呼ばれ,これに対し祭式施行に必要な補助的知識は,師伝口授によるものとしてスムリティ(聖伝文学)と呼ばれる。このベーダ祭式の補助学として発達した6種のベーダーンガ(ベーダ支分)は,音声,祭式,文法,語源,韻律,天文から成り,スートラと呼ぶきわめて簡潔な文章で綴られている。ベーダ文学は時代の推移に伴い,神話的のものから神学的,哲学的,祭儀的となった。…
…古代インド,バラモン教の宗教儀礼の綱要書で,〈祭事経〉と訳される。ベーダ聖典の成立後,その理解と実践のための手引書として《ベーダーンガVedāṅga》と称する6種の補助的文献群が成立した。ベーダ聖典に定められた祭式を行うために必要な規則を網羅した《カルパ・スートラ》もその一つで,6種中もっとも重要視されている。…
…バラモン教社会を構成する4階級(バルナ)それぞれの権利や義務,および生活の規範などを記したもの。ベーダの補助文献として成立した6種のベーダーンガVedāṅgaの一つである《カルパ・スートラ》の一部分を構成し,〈律法経〉などと訳される。法について述べた文献としてはインドで最初期のものであるが,裁判などの実用的目的のための法典ではなく,ベーダを補完する文献の一つとして,ベーダを継承する諸学派によって作り出された宗教文献である。…
… 前6世紀ころから,東インドを中心に,ジャイナ教や仏教をはじめとする非バラモン教的な宗教が次々に現れた。これに対抗して,バラモンたちはみずからの教学の整備に着手し,前3~前4世紀以前には,ベーダの六つの補助学(ベーダーンガ),つまり音声学,祭事学,文法学,語源学,韻律学,天文学が確立された。このうち祭事学は,天啓経,家庭経,律法経,祭壇経の研究に当てられたものである。…
…バラモン教においては,〈ベーダ〉は人間の手になるものではなく,神の啓示を聖仙(リシṛṣi)が神秘的霊感として感得したものと考えられ,〈シュルティśruti(天啓)〉と呼ばれる。これに対して,聖仙が自ら叙述したものとされる文献群として〈スムリティsmṛti(聖伝)〉があり,さまざまな種類の文献を含むが,〈ベーダ〉に関連したものとしてとくに重要であるのが〈ベーダーンガvedāṅga〉である。これは〈ベーダ〉文献の発達に伴い,その理解を助けるための補助学として成立したもので,(1)シクシャーśikṣā(音声学),(2)カルパ・スートラ(祭式学),(3)ビヤーカラナvyākaraṇa(文法学),(4)ニルクタnirukta(語源学),(5)チャンダスchandas(韻律学),(6)ジョーティシャjyotiṣa(天文学)の6部分より成るが,とくにカルパ・スートラは,バラモン教祭式の実際を知るうえできわめて重要である。…
※「ベーダーンガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新