ベーム,G.(読み)べーむ

世界大百科事典(旧版)内のベーム,G.の言及

【オルガン】より

…北ドイツでは,シュニットガーArp Schnitgerが,ニーホフから約1世紀後の17世紀後半に,ハンブルク様式とよばれる当時最大の五つのパイプ群から成るオルガンを世に出し,バロック・オルガンの総合を成しとげた。スウェーリンクの系譜をつぐシャイデマンH.Scheidemann(1596ころ‐1663),S.シャイト,トゥンダーF.Tunder(1614‐67),D.ブクステフーデ,ベームG.Böhm(1661‐1733),ブルーンズN.Bruhns(1665‐97),ラインケンJ.A.Reincken(1623‐1722)らがハンブルク,リューベックなどのハンザ自由都市を中心に活躍し,プロテスタントのコラール(会衆歌)に基づくオルガン・コラールやペダルが華々しく活躍する多部分構成のトッカータなどで,北ドイツ様式を打ち立てた。この多様なオルガン音楽の発展の頂点に位置するのがJ.S.バッハで,各国の伝統をみごとに融合した不朽の名作を数多く残した。…

【バッハ】より

…1700年に北ドイツの町リューネブルクへ移り,ザンクト・ミヒャエル教会付属学校の給費生として聖歌隊に参加し,礼拝音楽の多彩な曲目を体験した。同地のオルガン奏者で作曲家ベームGeorg Böhm(1661‐1733),ハンブルクのオルガン奏者J.A.ラインケンからも大きな影響を受け,訪れたツェレの宮廷で初めてフランス音楽にも接した。中部ドイツの質朴な音楽のうちで育ったバッハは,ここにいたって,壮麗な北ドイツ様式や洗練されたフランス様式へと,著しく視野を広げたのである。…

※「ベーム,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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