世界大百科事典(旧版)内のペーパー・ウェアの言及
【パピエ・マシェ】より
…その後,1772年にバーミンガムのヘンリー・クレーは数枚の特殊な紙に接着剤を加えて加熱し,自由な形に成型したパネルを考案し,その特許を取得した。この素材で製作されたものは〈ペーパー・ウェアpaper ware〉とよばれていたが,バーミンガムのジェンネンズ・アンド・ベトリッジ商会が1816年ころからこの素材に〈パピエ・マシェ〉という名称を与えた。パピエ・マシェは30年代には著しく改良され,耐熱性も強くなり,ビクトリア朝時代の複雑な曲面や曲線を必要とする椅子やテーブルなどの部材として広範に使用された。…
※「ペーパー・ウェア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」