世界大百科事典(旧版)内のホブズボーム,E.J.の言及
【産業革命】より
…産業革命前の社会も,悲観説が想定したほどのパラダイスではなかったし,〈産業革命〉と呼ばれている現象自体,数世紀にわたる連続的な変化の集合であって,短期の〈革命〉的激変などではない,というのが楽観説派の立場である。しかし,楽観説の立場にも,実質賃金統計の不完全さや,計量不能な要因,たとえば心理的な不満などをどう考えるかといった問題が残されており,今なお悲観説を強く支持するホブズボームEric J.Hobsbawmのような史家も少なくはない。 いずれにせよ,以上二つの立場では,産業革命は現代イギリス社会の起源をなしたできごとととらえられている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」