ホマンズ,G.C.(読み)ほまんず

世界大百科事典(旧版)内のホマンズ,G.C.の言及

【機能主義】より

…一般システム理論は,機械システムや有機体システムから抽出された原理をただアナロジーとして社会システムにあてはめるというのではなく,機械システム,有機体システム,社会システムがその一定側面に関して同型性isomorphismをもつと仮定し,その共通原理を定式化しようとするものである。社会システムの理論は,1950年代いらい,T.パーソンズ,レビM.J.Levy(1918‐ ),ホマンズG.C.Homans(1910‐89),ルーマンN.Luhmann(1927‐ ),その他多くの人々によってさまざまな方向に発展をとげて現在にいたっている。
[構造‐機能分析]
 パーソンズによって創始され,その後多くの人々によって彫琢された構造‐機能分析は,上述した機能主義のテーゼに〈構造〉の概念を導入し,現行の構造のもとでシステムの構成諸要素が機能的必要の充足(または〈システム問題〉の解決ともいう)を達成しうるならば当該構造は存続しうるけれども,そうでないならば当該構造はシステム問題をよりよく解決しうるようななんらかの新しい構造にむかって変動する,という命題を立てる。…

【交換】より

…日常的な用法では交換exchangeとは〈もののやりとり〉を意味しており,ある個人または集団が他の個人または集団になんらかのものを与え,それと引換えに他の個人または集団から別のなんらかのものを受け取るとき,交換が行われたという。そのさい最も広く考えれば,レビ・ストロース(《親族の基本構造》)が女性の交換としての婚姻形態を研究するなかで区別した〈限定交換〉,すなわち授受の相手が同一で,AがBに与え,BがAに与えるという形だけではなく,授受の相手が異なり,AがBに,BがCに,CがAにそれぞれ与えるというような形,つまり彼のいう〈一般交換〉をも交換に含めることができる。…

※「ホマンズ,G.C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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