ホワイト,H.(読み)ほわいと

世界大百科事典(旧版)内のホワイト,H.の言及

【物語】より

…そこから,歴史叙述は物語としての特性をもっており,時間軸に沿って展開する物語的な認識法こそが歴史学の特徴であるとする考え方が出てくることになる。この発想を徹底させたアメリカの歴史哲学者ホワイトHayden Whiteの《メタヒストリー》(1973)によれば,歴史叙述にはロマンス的,悲劇的,喜劇的,風刺的の四つの方向での物語性があり,歴史叙述のうちにひそむイデオロギー性もそれと密接な関連をもつことになる。 構造主義の側からする物語論は,物語の構造そのものの分析をめざしているのに対して,歴史哲学の側からする物語論では,まず第1に,物語的な認識こそが歴史叙述の特徴であるという主張をふまえて,そのうえで物語の機能が注目をあびているといえるだろう。…

※「ホワイト,H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android