世界大百科事典(旧版)内のボアザン夫人の言及
【悪魔】より
…グランディエにまつわる事件(ルーダンの悪魔憑き)は先年カワレロウィッチJerzy Kawalerowicz監督によって映画化された(《尼僧ヨアンナ》1960)。一方,黒ミサは王の身辺にまで及び,ルイ14世の愛妾モンテスパン夫人がパリの魔女ボアザン夫人Mme.Voisinと組んで,恋仇のフォンタンジュMarie‐Angélique Fontanges呪殺のために行った黒ミサは有名である。 文化史における悪魔の跳梁は,造形芸術の分野に早期の出現を見る。…
【魔女】より
… 17世紀も半ば近くなると,魔女妄想はしだいに都市や修道院を舞台に局地化されるようになる。この趨勢のなかからルーダンの尼僧院における修道女たちの悪魔憑き事件(1634)や,ルイ14世の愛妾モンテスパン侯爵夫人を巻き込んだ,パリの堕胎医ボアザン夫人(通称ラ・ボアザン)による黒ミサ事件(1679)が発生した。ちなみに前者はポーランドのJ.カワレロウィッチ監督によって映画化(《尼僧ヨアンナ》1960)されている。…
※「ボアザン夫人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」