世界大百科事典(旧版)内のボイオイの言及
【ボヘミア】より
…ヨーロッパのほぼ中央部に位置し,ボヘミア盆地を中心として周囲をオーストリア,ドイツ,ポーランド,チェコのモラビア地方に囲まれた起伏に富んだ高地。 ボヘミアの語源は,ギリシア語のボイオイBoioi,ラテン語のボイイBoiiであり,ケルト族の一分枝で,前4世紀に西南ドイツ付近からマイン川,ドナウ川の中間地帯を通って今日のボヘミアに移住した集団を指す。彼らはゲルマン人の圧迫により前60年ころこの地を去り,ボヘミアに残ったボイイ人は前10年ゲルマン人のマルコマンニ族に従属したが,ゲルマン人も民族移動期にボヘミアの地を去り,やがて西スラブ族が進出し,9~10世紀以降はチェコ人としての民族形成,国家形成がすすんだ。…
※「ボイオイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」