世界大百科事典(旧版)内のボタロ,L.の言及
【アレルギー】より
…また,ガレノスが150年ころにヤギ乳について同様のことを注意した記録があるし,バビロニアの《タルムード》には卵白によるアレルギー性疾患と思われるものの予防法が書かれている。1565年にイタリア人の医師ボタロは花の花粉によると考えられるアレルギー性鼻炎を記載している。1873年イギリスの医師ブラックリーCharles H.Blackleyは,アレルギー性鼻炎(当時は枯草熱と呼んでいた)を起こす季節以外でも,患者に花粉を吸入させると症状を誘発しうることや,花粉をこのような患者の皮膚に擦り込むと発赤と膨疹を起こすことを発見した。…
【ボタロ管】より
…哺乳類の胎児の肺動脈と大動脈弓とを連絡する動脈。イタリアの医師ボタロLeonardo Botallo(1530‐71)が発見したのでこの名があり,ボタロ動脈管あるいは単に動脈管ともいう。胎生期には肺が活動していないので,右心室から肺動脈に流出した血液を肺に送らずに大動脈に放出して,大循環に利用する役目をもっている。…
※「ボタロ,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」