世界大百科事典(旧版)内のボベ,D.の言及
【抗ヒスタミン薬】より
…これに伴い,抗ヒスタミン薬はH1遮断薬とH2遮断薬に大別されることになったが,単に抗ヒスタミン薬と呼ぶ場合には,従来の古典的抗ヒスタミン薬(すなわちH1遮断薬)のみを示す場合もあり,用語上の混乱が残っている。
[歴史]
H1遮断薬(古典的抗ヒスタミン薬)は,フランスのパスツール研究所のD.ボベらが抗アドレナリン薬の研究中,ヒスタミンと拮抗する化合物を見いだしたことを出発点として多数の化合物を合成試験し,抗ヒスタミン薬の原形というべき929Fに到達した(1937)。この化合物は毒性の強さから実用にはならなかったが,その後膨大な数の抗ヒスタミン薬が開発・使用され,現在でも相当数のものが使用されている。…
※「ボベ,D.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」