ボーリング,J.(読み)ぼーりんぐ

世界大百科事典(旧版)内のボーリング,J.の言及

【第2次アヘン戦争】より

…1856年(咸豊6)10月8日,広東前面の珠江に停泊していた,香港船籍,中国人所有のローチャ船アロー号(実際は船籍期限が切れていた)のイギリス国旗が中国兵によって引き下ろされ,船員は海賊容疑で拉致された。当時,中国・イギリス間の条約改訂交渉が進を見せておらず,イギリスの中国駐在公使兼香港総督J.ボーリングと広東領事H.S.パークスは,アロー号問題を強引に〈事件〉にして本国に開戦を促し,両広総督葉名琛(ようめいちん)(1807‐59)との交渉を決裂させた。広東周辺では反英運動が高まり,他方,本国のパーマストン内閣は開戦を決定したが,翌年2月下院でR.コブデンの政府反対決議が可決され,パーマストンは解散,総選挙によって開戦を強行した。…

※「ボーリング,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android