世界大百科事典(旧版)内のボー・ル・ビコントの言及
【庭園】より
…とくにこのために彼が活用したのは,カナール(水路)である。彼の出世作は,マザランのもとで大蔵卿をつとめたフーケの城館,ボー・ル・ビコントVaux‐le‐Vicomteの庭園で,それは南北1.2km,東西0.6kmの広さをもっていた。この庭がルイ14世の目にとまり,ル・ノートルは有名なベルサイユ宮殿の庭をデザインすることになる。…
【ル・ノートル】より
…とりわけニスロンJ.F.NiceronやデザルグG.Desarguesの透視図法理論に影響され,独自の幾何学的庭園を考え出した点で名高い。フランスにおける最初のバロック建築とみなされるボー・ル・ビコントVaux‐le‐Vicomteの城館(1656‐61)は,ル・ボーによる建物とともに,ル・ノートルの庭園が配せられている。軸線,左右対称性に加えて庭園全体の透視図法的効果,円や正方形あるいは円錐や角柱状に整えられた庭園構築物,植栽などが,この庭園を特徴づけている。…
※「ボー・ル・ビコント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」