世界大百科事典(旧版)内のポアソン積分の言及
【楕円型方程式】より
…例えばΩが平面上の単位円板の場合,その中の点を極座標(r,θ)で表し,Ωの境界(すなわち単位円周)上でのvの境界値v(1,φ)が与えられたとすると,(3)の解は,で与えられる。この右辺の積分をポアソン積分という。Ωが三次元空間の原点Oを中心とする単位球であるとき,Ωの内部の点xとΩの境界(すなわち単位球面)上の点yに対して,ベクトルとのなす角をγxyと書き,の長さをrxと書くことにすると,球面上の境界値v(y)をとる(3)の解は,で与えられる。…
【調和関数】より
…とくに,Dが原点Oを中心とする半径rの球であるとき,∂Dの連続関数fに対するディリクレ問題の解は,で与えられる。これをポアソン積分Poisson integralという。【及川 広太郎】。…
【ポテンシャル論】より
…この問題の解は,適当な質量を用いた積分で表すことができる。例えば,原点O中心で半径がRの球においては,その表面S上に与えられた連続な境界値をfとしたとき,ディリクレ問題の解は,次のポアソン積分によって与えられる。 現在では,一般の空間Xの測度μとX×Xの関数K(x,y)が与えられたときに決まる関数,のことを〈Kを核としμを質量分布とするポテンシャル〉と呼び,このような関数に関連した理論をポテンシャル論という。…
※「ポアソン積分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」