ポタートン,G.(読み)ぽたーとん

世界大百科事典(旧版)内のポタートン,G.の言及

【アニメーション映画】より


[マクラレンとカナダ]
 1939年,カナダに国立映画局が設立され,初代局長にJ.グリアソンが就任。その下で動画部主任となったN.マクラレンは,〈シネ・カリグラフ〉(《ヘン・ホップ》1942,《線と色の即興詩》1954)をはじめ,人間のコマ撮り(《隣人愛》1953),1枚の絵ができ上がるまでのプロセスを微速度(コマ撮り)撮影の手法で追ったもの(《灰色の若いめんどり》1948),サウンド・トラックの手がきによる〈音のカリグラフ〉(《算数あそび》1956)等々,前人未踏の作品群を世に送り出して〈実験アニメの魔法使い〉と呼ばれ,同時に後進の育成にあたり,のちにイギリス・アニメ界の代表的作家となるジョージ・ダニング,軽快な作風のライアン・ラーキン,重厚なスタイルのキャロライン・リーフ,立体アニメのコ・ホードマン,油粘土とビーズを素材として使うインド人のイシュー・パタル,晩年のバスター・キートンを主演に短編劇映画《レールロッダー(キートンの線路工夫)》(1965)を撮ったジェラルド・ポタートンら,多彩な人々がその門下から輩出した。一方,近年は商業的なアニメも盛んになり,ロック,オペラを使ったニルバーナ社製作の長編テレビアニメ《悪魔とダニエルねずみ》(1978)といった作品もある。…

※「ポタートン,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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