世界大百科事典(旧版)内のポリネシア文化の言及
【オセアニア】より
…フィジーにおいてはラピタ式土器以後,沈線文と敲打文(こうだもん)をもつ二つの土器文化が続くが,その影響はトンガやサモアには及ばず,この両諸島のラピタ系土器文化は後300年ころには消滅している。前500年から後300年ころにかけて,いわゆるポリネシア文化の基礎が形成されたものと考えられ,昔から唱えられていたインドネシアをポリネシア文化の起源とする説は書きかえなければならない。後300年前後には,西ポリネシア(サモア,トンガ)から東ポリネシアのマルキーズ諸島への移住を行ったが,土器の製作技術を失ったこれらの人々が,その後マルキーズおよび他の東ポリネシアで土器を製作した形跡はみられない。…
※「ポリネシア文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」