世界大百科事典(旧版)内のマイターニ,L.の言及
【オルビエト大聖堂】より
…ファサードを除く内外壁と内部列柱は石灰岩(白色)と玄武岩(暗灰色)の縞模様で表装され,シエナやフィレンツェの大聖堂と共通した意匠を示す。これに対し,精緻な石彫技術を駆使した大理石製ファサード(シエナの建築家ロレンツォ・マイターニのデザインによる)はモザイク壁画,ばら窓,尖塔,浮彫を備えて華麗な装飾美を誇るが,フランスのゴシック大聖堂がもつ極端な上昇感はなく,おおらかな落着きがみられる。内部左側廊にジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの《聖母子》(1425),右袖廊サン・ブリツィオ礼拝堂にアンジェリコ,ゴッツォリ,シニョレリの壁画がある。…
※「マイターニ,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」