マイヤー・エプラー,W.(読み)まいやーえぷらー

世界大百科事典(旧版)内のマイヤー・エプラー,W.の言及

【電子音楽】より

…以下に述べるのはその時代における電子音楽の誕生と発展である。 1950年,西ドイツのケルンにある北西ドイツ放送の特設スタジオで作曲家のアイメルトHerbert Eimert(1897‐1972)とボン大学音声通信研究所教授のマイヤー・エプラーWerner Meyer‐Eppler(1913‐60)は,前年にマイヤー・エプラーが発表した著書《電気的音響発生》の理論を用いて,音の三つの要素,音高・音色・強度をそれぞれオシレーター(発振器),フィルター(ろ過器),アンプリファイアー(増幅器)で制御し,当時実用化されたばかりのテープレコーダーで音響・音楽を構成する実験を始めた(音のもう一つの要素である持続は,この場合テープの長さとして制御される)。その成果は翌51年のダルムシュタット国際現代音楽夏期講習で発表され,当時の前衛作曲界に歓呼をもって受け入れられた。…

※「マイヤー・エプラー,W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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