世界大百科事典(旧版)内のマカロック,Wの言及
【神経系】より
…これによって,神経系を理解しようというものである。 まず,神経細胞の閾作用,すなわち入力の和がある値をこえたときのみ,一定の大きさの出力がでるという性質を定式化したものとして,マカロックW.S.McCullochとピッツW.H.Pittsの数学モデル(1943)が知られている。神経細胞の複数の入力をxi(i=1,2,……,n),それぞれの入力に対する結合係数をωi,閾値をhとしたとき,出力xはで与えられるとする。…
【ニューラルコンピューティング】より
…
[ニューラルネットワークのモデル]
脳の基本素子であるニューロンを,ニューラルコンピューティングの立場から極端に単純化して表現すれば,〈多入力-1出力の非線形素子〉である。ニューラルコンピューティングの研究の歴史上最初に提案されたニューロンの数学モデルは,マカロックW.S.McCullochとピッツW.H.Pittsによるものである。1943年のことである。…
【認知科学】より
… まず1940年代には,脳神経系のモデルがいくつか提案された。たとえば神経系の可塑性モデル(ヘッブD.Hebb),脳の論理回路モデル(マカロックW.McCullochとピッツW.Pitts),小脳のフィードバック機構(ローゼンブルースA.Rosenbluethら)などがある。 1950年代には,脳神経細胞とそのモデルの研究が盛んになった。…
※「マカロック,W」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」