世界大百科事典(旧版)内のマグリアベッチの絵文書の言及
【コデックス】より
…本来は,古代ローマにおける,蠟を塗った木の板の上に文字を記し本のようにとじたものを指したが,広く,書籍の原型となった冊子本をいう。巻子本と対比される。4世紀に,水に弱く耐久性の乏しいパピルスによる巻物から,羊皮紙葉(フォリオfolio)を重ね合わせてとじたコデックスへと書籍形式が変化するが,これは中世キリスト教写本挿絵に急速な発展を促した。中世写本は,不透明な絵具で豪華に彩色され,挿絵も全ページにわたって描かれるようになり,板絵や壁画に匹敵する中世美術の一分野をなした。…
※「マグリアベッチの絵文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」