世界大百科事典(旧版)内のマグレモーゼ遺跡の言及
【マグレモーゼ文化】より
…デンマーク,ゼーランド島のマグレモーゼMaglemose遺跡に基づく北ヨーロッパの中石器文化。完新(沖積)世の初期(炭素14法による年代で前8000‐前5600年)に属し,当時陸続きだったグレート・ブリテン島,スカンジナビア半島,デンマークから北西ロシアにわたる。湖沼や川に接する低地に簡単な構造の家を建てて住み,季節によって移動した。イギリスのスター・カー遺跡は冬の住いの代表例。堅果類を採集し,各種のシカやイノシシ,毛皮用のビーバー,テン,キツネなどや水鳥を弓矢で捕り,また片側に逆刺(かえし)を連ねた角製簎(やす)や釣針,網,筌(うえ∥うけ)などの漁具を使ってカワマスなどの魚を捕った。…
※「マグレモーゼ遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」