世界大百科事典(旧版)内のマトリックス構造解析法の言及
【有限要素法】より
…あらゆる工学分野の物理現象の数値解析法あるいはシミュレーション解析法として広く利用されている。有限要素法に類する近似解析法は古くからあったが,1954年ころアメリカのボーイング社の技術者により,航空機の後退翼の剛性計算のために開発されたマトリックス構造解析法matrix method of structural analysisが今日の有限要素法の原型とされている。当時は航空機がプロペラ機からジェット機に取ってかわり,飛行速度が音速を突破した時代であり,それに伴い今日の旅客機に見られる後退翼が採用されるなど航空機設計が大幅に変更され,同時により厳密な構造解析が要求されるようになった。…
※「マトリックス構造解析法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」