改訂新版 世界大百科事典 「マニオク」の意味・わかりやすい解説
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…氾濫原のように条件のよいところでは,焼畑耕作の生産性が高く,多くの人口を養うことができるが,サバンナなど条件が悪くなるに従って効率の悪い狩猟や採集の比重が高くなってくる。焼畑耕作において中心となる作物は有毒マニオクである。これには有毒な成分が含まれているため,すりおろし,搾り,乾燥するという精製法がアマゾニア全域で行われている。…
…また中央アンデスの農耕文化も,北アンデス,南アンデスの諸地方まで及んだ。南アメリカ大陸のアマゾン,オリノコ低地においては,それとは別系統のマニオク等の根菜栽培に基礎をおく熱帯焼畑農耕が発達した。農耕地帯の中で,メキシコおよびそれ以南の中央アメリカの一部を含むいわゆるメソアメリカと,中央アンデスにおいては,前1000年前後から大きな宗教文明が興り,大神殿を中心に多数の農村共同体が結合される大規模社会が出現した。…
…和名はイモノキ。キャッサバというのが一般的だが,地域によってはマニオクmanioc,タピオカtapiocaとも呼ばれ,その名が日本名としても使われることがある。
[形状]
白色の乳液を有する草本状の低木で高さは3mに達し,上部でよく分枝する。…
…それらは二つの大類型に区分することができる。
[根栽農耕文化]
新大陸では,南アメリカの熱帯低地で大きないものとれるキャッサバ(マニオク)と旧大陸のタロイモによく似たヤウテアが栽培化され,また中部アンデスの高地でジャガイモが,さらにメキシコでサツマイモが栽培化されるなど,すぐれたいも類が作物化されている。このうち南アメリカ東部の熱帯低地に展開した文化は,キャッサバを主作物とする焼畑農耕を生業の基礎とした典型的な根栽農耕文化である。…
※「マニオク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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