世界大百科事典(旧版)内のマレー座の言及
【コメディ・フランセーズ】より
…前身は喜劇界の大立者モリエールの一座。同座は73年にモリエールが死ぬと,解散した〈マレー座Théâtre du Marais〉の役者たちを吸収合体して存続していたが,さらに上記の勅令で当時悲劇の総本山だった〈オテル・ド・ブルゴーニュ座(ブルゴーニュ座)〉と合併,パリおよびその周辺の演劇独占権(イタリア劇団は例外)を与えられた王立劇団としてコルネイユ,ラシーヌの悲劇,モリエールの喜劇などを財産として発足した。最初,セーヌ左岸ゲネゴー劇場を本拠としたが,87年フォセ・サン・ジェルマン・デ・プレに,1771年チュイルリー宮内に,82年には現在オデオン座のある場所の劇場に移った。…
【ブルゴーニュ座】より
…こうしてバルラン・ル・コントValleran Le Comteの率いる〈国王付き劇団〉などが使用し,A.アルディ,J.ロトルー,J.メレらの劇作品を初演した。1634年に競争相手のマレー座Théâtre du Maraisが創設され,P.コルネイユの作品がモンドリーMon(t)dory(1594‐1653)率いる一座によって上演されるまで劇界に君臨した。モンドリーの病気引退(1636)後,力を取り戻し,座長フロリドールFloridor(?‐1672)の率いる〈ブルゴーニュ座国王付き劇団〉が発足し人気を得た。…
※「マレー座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」