世界大百科事典(旧版)内のマンゴ湖遺跡の言及
【オセアニア】より
…人間がこの海域を渡る技術をもつまでには長年月を要し,東南アジアからニューギニアやオーストラリアに達することができたのは約3万~4万年前であった。洪積世後期にさかのぼる遺跡は,オーストラリアの北部から南部にかけて発見されているが,3万2000年の古さをもつニュー・サウス・ウェールズ州のマンゴ湖遺跡は礫核とスクレーパーを主体とする石器文化をもっていた。 ニューギニアの高地からは洪積世後期の遺跡がいくつか発見されているが,沿岸地域からの発見はなく,これは後代の解氷期の海進によって当時の沿岸は海面下に沈んでしまったのが原因と思われる。…
※「マンゴ湖遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」