マントと剣の喜劇(読み)まんととつるぎのきげき

世界大百科事典(旧版)内のマントと剣の喜劇の言及

【喜劇】より

シェークスピアも《ヘンリー4世》や《ウィンザーの陽気な女房》のなかで,フォールスタッフのような喜劇的個性を創造したが,《まちがい続き》のような状況喜劇も書いているし,悲劇性を含む悲喜劇や,幻想的な喜劇《あらし(テンペスト)》も書いている。スペイン演劇のいわゆる〈黄金時代〉には,ローペ・デ・ベガが,〈マントと剣の喜劇comedia en capa y espada〉という,技巧をこらした恋愛喜劇を書いた。 17世紀にはフランスでモリエールが,イタリアのコメディア・デラルテに登場する類型的な役柄に個性を与えてテキストを定着し,古典的形式にのっとった喜劇のスタイルを完成した。…

※「マントと剣の喜劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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