マージナルスウェル(読み)まーじなるすうぇる

最新 地学事典 「マージナルスウェル」の解説

マージナルスウェル

marginal swell

海溝沿いの大洋側にみられる隆起した海底地形で,周縁隆起帯または海溝周縁隆起帯とも。海溝軸からの距離は100~200km,幅は200~300km,大洋底からの比高は500~1,000mであり,全体的に緩やかに盛り上がる。R. S. Dietz(1954)は,この海底地形を北西太平洋の海溝の大洋側に見出した。それと同時期に,Dietzはこの海底地形に対して「太平洋の周縁の隆起帯」という意味合いでマージナルスウェルの名称を与えたと考えられる。マージナルスウェル以外に,他の研究者によってアウターライズ,アウタースウェル,アウターリッジ,アウタートレンチスウェルなどの名称も使われるようになり,この海底地形の名称が混在していた。1980年代以降は「アウターライズ地震」などのように,アウターライズが圧倒的に高い頻度で使われるようになり,用語として定着した。参考文献R.S. Dietz(1954) Bull. Geol. Soc. Am., Vol. 65:1199

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参照項目:アウターライズ

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマージナルスウェルの言及

【海溝】より

…このくぼみは海底の屈曲がもたらす張力によって生じた断層地形だと思われる。海溝の海側を上りつめたところは,さらに外側の海底よりも500~1000m浅く海溝周縁隆起帯(マージナル・スウェルmarginal swell)とよばれているが,これも海底の屈曲に伴うふくれ上がりだとされている。この地形は幅200~500kmにわたる,ごくゆるい傾斜のものである。…

【海底地形】より

…海洋プレートが沈み込むとき上に積もっている堆積層は沈み込むことができず,海溝陸側斜面の基部でかきとられて陸側の地塊に付加され,複雑な地形の斜面を形成する所もある。また海溝の海側にはプレートの曲りに対応した膨らみである海溝周縁隆起帯(マージナル・スウェルmarginal swell)の地形が生じる。海溝の陸側には西太平洋の多くの海溝に見られるように火山列を含む島弧が存在する。…

※「マージナルスウェル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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