世界大百科事典(旧版)内のミュンヘン危機の言及
【第2次世界大戦】より
…ズデーテンをドイツに割譲することを取り決めたミュンヘン協定が締結された9月30日まで,ヨーロッパは戦争か平和かの瀬戸際に立たされたのである。 この〈ミュンヘン危機〉あるいは〈9月危機〉といわれる国際危機は,ヒトラーの脅しのまえにイギリスとフランスがチェコスロバキアを犠牲にして平和を維持したものとして宥和政策の象徴とされているが,当時ヒトラーは敗北感を抱いていたことに注意する必要がある。ヒトラーはイギリス,フランス,イタリアの3国の介入によってチェコスロバキア解体という目標を妨害されたと感じたのである。…
※「ミュンヘン危機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」