世界大百科事典(旧版)内のミラー装置の言及
【核融合炉】より
…トカマク方式は80年代後半にはDT燃焼によるゼロ出力のデモンストレーション(アメリカ,EC)が期待される段階に至っている。一方,アメリカのカリフォルニア大学ローレンス・リバモア研究所において発展してきたミラー装置が,1970年代に入って,タンデムミラーへと進展してプラズマ閉込め特性の向上をみ,さらに同研究所で研究されてきたレーザー核融合方式も圧縮原理を積極的に追求して好成績を得,いずれの方式もトカマク同様,80年代後半にゼロ出力達成を目標にして大型装置の建設が始められた。そのような背景を考えると,90年代に入る前に,いくつかの装置において,核融合のエネルギー源としての科学的実証に成功するとの期待がもたれるわけである。…
※「ミラー装置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」