世界大百科事典(旧版)内のミントフ,D.の言及
【マルタ】より
…独立したとはいえ,マルタはNATO海軍の重要な基地として残り,マルタ経済は依然として軍事基地関連の収入に大きく依存していた。71年の総選挙でミントフDom Mintoffの率いる労働党が少差で勝利をおさめ,以後労働党政府は,ソ連,中国,リビアに接近しながらNATOおよびイギリスと巧みな交渉を進めて基地使用料の値上げを勝ち取る一方,工業(修理ドックおよび軽工業)および観光業の発達を図りながら,軍事基地依存経済からの脱却を目ざし,79年にはNATO基地を完全に撤去した。87年5月の総選挙で16年間にわたり政権を担当してきた労働党が敗退,ナショナリスト党が政権を握った。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」