世界大百科事典(旧版)内のムアッリムの言及
【喫茶店】より
…往時は夕方になると人々はマクハーに出かけ,タバコや茶,コーヒーのサービスを受けながらシャーイルという講談語りがラバーブ(1~3弦の胡弓)を手にして語るアブー・ザイド等の英雄譚に夜明けまで聞きほれ,マクハーは映画館や芝居小屋の代りとなっていた。現在でもマクハーは活況を呈し,ムアッリムと呼ばれる茶屋の主人が常連に巧みに応対し,とくに年金生活者の姿は朝から見られ,トウラー(西洋すごろく),トランプ,ドミノ,チェス等に興じている。客の間を靴磨きが歩き回り,富くじ売りや,雑誌・タバコ売りが足繁く回ってくる。…
※「ムアッリム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」