世界大百科事典(旧版)内のムイーン・ムサッビルの言及
【イスラム美術】より
…この時代の最も優れた絵師リザー・アッバーシーは,人物の微妙なしぐさをとらえ,それを繊細な線で鋭く表現した。弟子ムイーン・ムサッビルらリザー一派の特徴の一つは,賛に年記や名前のほかに,制作の動機や目的を書き添えていることである。ティムール朝に始まった人物画などの単独画は,この時代にいたってますます盛んになり,瘦身の青年男女の官能的な姿態をとらえた肖像画的作品が多数描かれた。…
※「ムイーン・ムサッビル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」