《ムッシュー・ニコラ》(読み)むっしゅーにこら

世界大百科事典(旧版)内の《ムッシュー・ニコラ》の言及

【レティフ・ド・ラ・ブルトンヌ】より

…しかし大革命の勃発にともなう読者層の交代によって世間から忘れられ,晩年は警察の密偵をつとめて生活費をかせぐなど,不遇のうちに世を去った。 ルソーを意識して書かれた《ムッシュー・ニコラ》(1794‐97)をはじめとするレティフの小説作品は,いずれも自伝的要素が濃いもので,作者の漁色遍歴を縦糸に,当時の都会や農村の生活絵巻が記録的に克明に織りなされており,大革命前夜のフランス社会相を知る上で貴重な素材を提供している。また写実主義の先駆として,のちのバルザック,ゾラなどに影響を与えるとともに性心理の臨床資料として,クラフト・エービング,H.エリスらの性科学者たちに注目されたことも評価せねばならない。…

※「《ムッシュー・ニコラ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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