世界大百科事典(旧版)内のムトアの言及
【婚姻】より
… スンナ派もシーア派も,結婚が一つの契約であるという考え方は同じであるし,四人妻その他の点に関しても差異はない。しかし,シーア派では認められている一定の婚姻期間を限って契約する一時婚(ムトアmut‘a,シーゲ)については,スンナ派は禁じている。マフルについても契約するのは,普通の婚姻と同じである。…
【シーア派】より
…ほかに服喪の日には,アリーが傷を受けてから殉教するまでの期間(ラマダーン月19~21日),ムハンマド死去と同日の第2代イマーム,ハサンの命日(サファル月28日),第6代イマームの命日(シャッワール月25日),ムハンマドの娘ファーティマの命日(ジュマーダー・アルウーラー月13日)がある。宗教法では,巡礼先などでの一時婚ムトアmut‘aが認められる。また迫害のもとでの信仰擬装(キトマーンkitmān,タキーヤtaqīya)を認める。…
※「ムトア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」