ムルタジム(読み)むるたじむ

世界大百科事典(旧版)内のムルタジムの言及

【エジプト】より

…この土地をムカーターmuqāṭa‘といい,ムカーター内の土地で徴税の実務を担当したのは旧来通りのマムルークたちであった。これらのマムルークは,17世紀以降,オスマン帝国の支配がゆるむにつれて勢力を伸長し,やがて徴税請負人(ムルタジム)として独立の権限を振るうようになってゆく。オスマン帝国とマムルーク軍人の二重支配を受けて多くの農民が逃散の手段に訴えたから,農村の疲弊はさらに進行した。…

※「ムルタジム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android