世界大百科事典(旧版)内のメツラーの逆説の言及
【メツラー】より
…第1に彼は,開放経済下の過少雇用均衡の安定条件を厳密に導出し,それをもとにして一国の景気変動の国際的波及の過程を明らかにした。第2に,関税の賦課によって輸入品の国内価格が上昇しないで,逆に下落することがあることを示した(メツラーの逆説)。第3に,ロールセンSvend Laursenとの共同論文で,それまでの通説と違って,変動為替相場制は,雇用隔離効果employment insulation effect,すなわち外国の景気変動が国内に波及するのを阻止する働きをもたないことを示した(ロールセン=メツラー効果)。…
※「メツラーの逆説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」