世界大百科事典(旧版)内のモイレ反応の言及
【リグニン】より
…木質素とも呼ばれる高分子物質。高等植物中でセルロースなどとともに植物の木化に関与する。木材中の20~30%を占め,セルロースと結合した状態で存在する。高等植物では生育に伴い道管,仮道管,繊維などの組織でリグニンの合成が始まり,いわゆる木化(木質化)が進行する。木化は生長のかなり初期から始まり,リグニンは合成されつづけて,やがて細胞間に強固な構造をつくりあげる。完全に木化した部分の細胞は死細胞であるが,組織全体は物理的にも化学的にも強固な構造となる。…
※「モイレ反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」