世界大百科事典(旧版)内のモダンローマンの言及
【活字】より
…一方,ルネサンスの中心地イタリアのフィレンツェでは,中世封建時代の遺物である〈黒い文字〉に代わって,明るく読みやすい新字体が採用され,これを土台にして1470年ころベネチアでジェンソンNicolas Jenson(1420‐80)によってローマン体が完成された。以後もローマン書体の改良が進められ,18世紀の末期から19世紀の初期には,フランスのディド一家,イタリアのボドニCaveliere Giambattista Bodoni(1740‐1813)らの優れた技術によってモダンローマン書体の基礎が作られた。さらに19世紀末から20世紀にかけてはアメリカのガウディFrederic William Goudy(1865‐1947),イギリスのギルEric Gill(1882‐1940)ら多数のデザイナーが新しい活字を作り出した。…
※「モダンローマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」