世界大百科事典(旧版)内のモリコーネ,E.の言及
【マカロニ・ウェスタン】より
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[その後のレオーネ]
一方,マカロニ・ウェスタンの元祖セルジオ・レオーネは,アメリカにロケしてハリウッドの一流スターであるヘンリー・フォンダを悪役につかった大作《ウェスタン》(1968)をへて,ロッド・スタイガー,ジェームズ・コバーンというやはりハリウッドの二大スターを主演にした《夕陽のギャングたち》(1971)でこのジャンルの頂点を極める。なお,この間レオーネとともにイタリア製西部劇の成功に大きく寄与したのは,《荒野の用心棒》の口笛と電子楽器をつかった音楽で〈マカロニ・ウェスタン調〉のサウンドを創始し,その後ももっとも数多くの作品の音楽を手がけた作曲家のエンニオ・モリコーネEnnio Morricone(1928‐ )であり,モリコーネもその後国際的に活躍し,ハリウッドにも招かれて映画活動をつづけた。レオーネは1973年,自身が製作し,自分の助監督だったトニーノ・バレリーを監督にして,みずから生み出したマカロニ・ウェスタンをパロディ化し,さらにはその影響をうけた《ワイルドバンチ》までパロディのねたにした怪作《ミスター・ノーボディ》をつくる。…
※「モリコーネ,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」